今回は、キャバクラで働く男性スタッフについて取り上げます。テーマは、「男性スタッフとして働くメリットとデメリット」です。ボーイ・黒服として実際に働いた経験がある方や、現役で活躍中のボーイさんにうかがったお話をもとに、まとめてみたいと思います。
メリットについて
給与が高い
今回、何人かのボーイさんや元ボーイさんにお話をうかがった結果、いちばん多く挙げられたメリットがこちら。
ナイトワーク業界は、いわゆる“昼の仕事”に比べて稼げる額が高いという特徴があります。
ポイントは、何の経験がない方でも高収入を得られるということ。
話をうかがった方の中には、「中卒でコンビニバイトしかしたことがなかったけど、即採用されて月28万円稼いでいました」という元ボーイさんもいました。
実際、特に都市部のキャバクラは、男性スタッフの平均給与が月給25~30万円といったところ。
18歳以上(高校生不可)の男性であれば、誰もがそのような高収入をゲットできます。
厚生労働省が発表したところによると、2020年の一般企業の初任給は大学卒でも21万円程度。特に20代の若いボーイさんは、別の業界で働いている同世代の男性よりも稼いでいるといえるわけです。
また、キャバクラでは基本給のほかに、頑張りに応じたプラスアルファの各種手当が付きます。
お話をうかがった中では、「ウチの店には売り上げ達成日にボーナスが出る『大入り手当』の制度があるので、毎日の仕事にもハリが出ます」という声も聞かれました。
ちなみにキャバクラでは時給・日給制のドライバーなどの仕事もありますが、こちらも、
・時給1,000~1,500円
・日給1万円前後
という感じであり、高収入ワークのひとつといえます。
昇給・昇格が早い
今回お話をうかがった方の中には、「ボーイとして入店してから1年でこのポストにつかせてもらいました」という店長さんもいらっしゃいました。
一般企業では、入社1年で人の上に立つ管理職になるのは、ほとんど不可能に近いことといえます。
しかしナイトワークの業界は完全な実力主義であり、入店1年であろうと10年であろうと関係なく能力の有無ですべてが決まります。
努力次第ですぐにでも昇給・昇格が可能であり、より高い収入を得ることができます。
デメリットについて
週末の夜は遊べない
「ボーイの仕事は楽しかったけど、地元の友達に『週末飲みに行こう』と誘われても『仕事だから』と断らなきゃいけなかったのはつらかったですね」
そう語ってくれたのは、元ボーイさん。
キャバクラは午後8~9時以降が稼ぎ時であり、特に週末はお客様の数が多いので人手が必要です。
結果的に、男性スタッフは“みんなが遊んでいる時間帯”に仕事をすることになります。
その点をデメリットとして挙げる方も多いようです。
ボーイは身分が低い(笑)
ナイトワークの業界は、実力社会であると同時に厳しいタテ社会であり、序列がハッキリしています。
たとえば、キャバクラの店舗でいちばん偉いのは店長や幹部の人たち。次に偉いのはキャストの女性たち。そして立場としてその下に位置するのがボーイさんです。
「ボーイは身分が低いんです(笑)」
と、苦笑交じりに語ってくれたのは現役のボーイさん。
「僕らはキャバ嬢の子たちを支える仕事をするわけですが、裏を返せば彼女たちの命令を聞く立場であるわけです。気が強い子とかも多いので、何かと苦労することもありますね」
また、年齢に関係なく出世していくキャバクラでは“年下の上司”を持つことも多く、その点をデメリットに挙げる方もいました。
「自分が接客でミスしたときに、年下の店長に叱責されたりするのは恥ずかしかったです」
現在はマネージャーとして働く40代の男性スタッフは、そのように語ってくれました。
まとめ
いかがでしょうか。
今回は、キャバクラの男性スタッフとして働くメリットとデメリットについてまとめてみました。
お話をうかがってみるとわかりますが、やはり一番のメリットは給与面。特に若い方の場合、ほかの業界で働いている同世代の人に比べて高い給料を得られるのがメリットといえます。
一方、デメリットとしては、
・みんなが遊んでいる週末の夜に仕事がある
・入店したてのボーイは立場が低い
といった点が挙げられます。
やはりどのような仕事でも、ラクなことや楽しいことばかりではありません。
これらの点もしっかり押さえたうえで、チャレンジしてみていただければと思います!