今回は、キャバクラのボーイを目指す方に向けてお送りします。テーマは、「キャバクラで注文されるお酒の種類」です。キャバクラでは、お客様がキャストとの会話を楽しみつつお酒を飲みますが、ボーイとして仕事をするならどんな種類のお酒があるか知っておきたいところ……。 というわけで、代表的なお酒の種類を中心にまとめてみました!
ハウスボトルとキープボトル
キャバクラでお客様に提供されるお酒の種類はさまざまですが、まずは「ハウスボトル」「キープボトル」という2種類について押さえておきましょう。
簡単にその違いをまとめると、
【ハウスボトル】システム料金に含まれている飲み放題のお酒
【キープボトル】お客様が別料金で注文するお酒
という感じです。
ハウスボトルはお客様のみが飲みますが、キープボトルはキャストも一緒に飲むことができます。
「基本料金とは別料金がかかる=お店にとっては売上が伸びる」ということになるため、キャストは「一緒に飲みたいな」などと言っておねだりすることがあります。
そんなハウスボトルとキープボトルのお酒は、それぞれ焼酎やウイスキー、ブランデーといった種類のものですが、銘柄にはそれぞれ違いがあります。
次からは、それぞれの銘柄について詳しく見てみましょう。
ちなみに、ハウスボトルとキープボトルについては『
キャバクラのボーイ・黒服は必見!ハウスボトルとキープボトルの違い 』という記事でも詳しく解説しています。
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代表的なお酒の種類&銘柄
さて上記のように、キャバクラで出されるお酒には「ハウスボトル」「キープボトル」という2種類があり、それぞれ焼酎やウイスキー、ブランデーといった種類のお酒が用意されています。
ただし、種類は同じですが、ハウスボトルとキープボトルでは選ばれる銘柄に違いがあります。
ここでは、それぞれの代表的な銘柄を例として見てみましょう。
焼酎
【ハウスボトル】いいちこ、二階堂、黒霧島
【キープボトル】百年の孤独、神の河、鍛高譚
ウイスキー
【ハウスボトル】シーバス・リーガル、サントリー角瓶、ジャック・ダニエル
【キープボトル】山崎、響、マッカラン、ジムビーム
ブランデー
【ハウスボトル】ニッカドンピエールVSO、サントリーXO
【キープボトル】レミーマルタン、ヘネシー、デュカスタン
ハウスボトルとキープボトルの違いとは?
銘柄の名前だけではイマイチ違いが分からない……という方も多いのではないかと思いますが、大きな違いとしては「価格帯」が挙げられます。
一般的に、ハウスボトルで選ばれるお酒の銘柄は、焼酎にしてもウイスキーにしてもリーズナブルな銘柄のものが多い傾向にあります。
その一方で、キープボトルに選ばれるお酒の銘柄は、やや高価なものが多いといえます。
「飲み放題のメニューとは別格のものを出す」ということで、高価な銘柄が選ばれているといえるでしょう。
ちなみに、場合によってはお客様の好みに合わせ、本来ならハウスボトルとして提供されることが多い銘柄をキープボトルとして出すこともあります。
単品で注文されるお酒の種類
ここまでは焼酎、ウイスキー、ブランデーといったお酒について紹介してきましたが、「キャバクラといえばシャンパンをイメージするんだけど……」という方もいらっしゃるでしょう。
実は、キャバクラではシャンパンをはじめワイン、ビールその他さまざまなお酒がありますが、それらはボトルでは出さない単品メニューのお酒となっています。
理由は簡単で、焼酎やウイスキー、ブランデーなどとは違い、シャンパンやワインなどはいったん栓を開けてしまえばその日のうちに飲むのが基本だからです。
そのため、
・飲み放題用に保管しておくハウスボトル
・お客様が次回来店したときにも飲めるキープボトル
といったお酒とは、扱いが異なるわけです。
では、具体的にはどんな銘柄があるのか見てみましょう。
シャンパン
シャンパンの種類はさまざまですが、代表的なものを挙げるとするなら以下のような感じです。
・ドンペリニヨン
・モエシャンドン
・ベルエポック
・ブーブクリコ
・ポンパドール
このうち「ポンパドール」は、正確にいえばスパークリングワインのひとつであり、本来はシャンパンとは別物ですが、キャバクラ業界ではスパークリングワインもシャンパンに含めるのが基本です。
他に「カフェ・ド・パリ」「リステル」といった銘柄があります。
ワイン
キャバクラといえば昔からシャンパンが“定番”ですが、最近ではワインに注力しているところも増えています。
さまざまな銘柄を置いているだけでなく、ソムリエを雇ってお客様の好みに合わせたワインを出すというところも増えているようです。
そんなワインの代表的な銘柄としては、
・ロマネコンティ
・オーパスワン
・コートデローズ
といったものが挙げられます。
ビール
ビールは、ポピュラーな銘柄をメインに揃えているのが一般的です。
日本では「飲みの席で1杯目はビールを飲む」という習慣を持っている人が多いため、そのような場合に出せるよう一般によく飲まれているものが置かれています。
アサヒスーパードライや麒麟、サントリーといった国内のビールや、海外産の人気ビールとして知られるハイネケン、バドワイザーなどがよく見られます。
その他
単品メニューのお酒としては、シャンパンやワイン、ビールの他にも日本酒や各種のカクテルなどがあります。
焼酎を除いては洋酒が多いキャバクラで日本酒が出るのはやや珍しいですが、何かのお祝いのタイミングで来店したお客様などが注文するケースがあるようです。
またカクテルは、一般的なバーでも出るようなカシスオレンジやファジーネーブルなどさまざまです。
「カクテル=女性が好む甘いお酒」という印象があるかもしれませんが、若い男性のお客様や、ウイスキーやワイン、ビールなどのお酒の味が苦手なお客様などに選ばれることがあります。
キャストドリンクについて
キャバクラでは、お客様が飲むお酒の他にキャストが飲む「キャストドリンク」というものもあります。
キープボトルのお酒以外で、単品で注文されるお酒です。
お客様にたくさんキャストドリンクを飲ませてもらえれば、その分だけ「ドリンクバック」という形で報酬が発生するため、キャストは頑張ってキャストドリンクを飲みます。
代表的なものとしては、
・カシスオレンジ
・ウーロンハイ
・レッドアイ
といったお酒が挙げられます。
キャストがたくさん飲めるように、なおかつ酔っ払ってしまわないように、1杯ずつが小さいグラスで出されたり、氷が多めに入っていたりといった工夫がなされています。
さらに、場合によってはアルコールが入っていると見せかけて実は入っていない「フェイクアルコール」を選ぶことも可能です。お酒が苦手なキャストでもキャストドリンクを飲めるようにするための工夫です。
まとめ
今回は、キャバクラで出されるお酒をテーマにお送りしてきましたが、いかがでしょうか。
焼酎やウイスキー、ブランデー、さらにキャバクラの定番というべきシャンパンや、ワイン、日本酒、各種のカクテルなど実に多彩なお酒が出されています。
お客様に出すお酒は、基本的にはキャストが「水割りが良いかソーダ割にするか」など好みを聞いて作ることになりますが、場合によってはボーイが代わりに作ることもあります。
お酒の種類や銘柄だけでなく、お酒の作り方も覚えておくと、よりしっかりした接客ができるでしょう。
お客様に信頼されるボーイを目指したい方は、ぜひ参考にしてみてください!
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