具体的な目標はなくても勤められる送迎業務。「小さな目標は自然と生まれてくるもの」

シェアする ツイートする LINEで送る

―――入社のキッカケは何ですか？

当時、都内のホテルに勤めてまして、いわゆるホテルマンとして働いてたんです。仕事内容自体に大きな不満があったわけではありませんが、給料が少し安かったんですね。

そこで何か副業でも始めるかと思って、あれこれ探していたんです。ご存じの通り、ほとんどのホテルは不定休です。したがってどうしても休日は不規則になってしまいます。一応、休日は月に8日間あったんですけど、シフトが不規則だったため、なかなか条件に合う副業先を見つけられずにいました。

このまま漠然と探し続けるより、ピンポイントに絞ったほうがいいと思って、「高収入 ドライバー 副業」とか、そんな感じで調べてみたんです。そこで見つけたのがユメオトグループでした。

詳しく調べてみると、大手だし何よりガソリン代も支給されるというのでこちらに決めました。

そういう経緯があって、最初はアルバイトという形で送迎ドライバー業務に携わっていました。

―――ここではどんなお仕事をされていますか？

約５年ほど、送迎ドライバーの仕事をさせていただいてたんですけど、大事なキャストさんをお乗せするわけですから、やっぱり気は遣いますね。

キャストさんの身になって運転するというのを、常に心がけていました。といっても特に難しいことではありません。まずは安全運転、そして時間に余裕を持って行動することですね。

予約時間が16時だった場合、15時50分くらいに着いていれば問題はないんですけど、キャストさんだって、時間を気にして慌ただしくお客様のところに向かっても良い仕事はできないんじゃないかと思うんです。だからメイクを直す時間だったり、ひと息つく時間だったりを作れるように、なるべく早い到着を心がけていました。もちろん交通ルールは守ったうえでですよ。

30分以上早く到着できそうなときは、キャストさんに許可を取って、お客様に電話して前倒しでご案内することもありました。この30分って意外と重要で、何件かそういうタイミングが続くと、普段より1人多くお客様に付くことができるんです。つまりいつもより稼げるんですね。

そのために暇さえあれば、ナビやGoogleマップを眺めて道を調べていました。

―――会社・お店の雰囲気について教えてください。

しばらくの間、平日はホテルマン、休日は送迎ドライバーという二足のわらじを履く日々を送っていたんですが、ホテル業のほうがコロナ禍に飲まれて、結局廃業することになってしまって…。

どうしたものかと思いあぐねていたところ、正社員の内勤スタッフとして快く受け入れてもらえたんです。皆さんとても心配してくださって、情に厚い会社だなとつくづく思いましたね。

人柄も良い方ばかりなので、正社員になってからも戸惑うようなことは何もありませんでした、新人の育成にも積極的で、僕自身も通ってきた道なので、メチャクチャ親切丁寧に教える自信があります（笑）。

―――やりがいを感じるのはどんな時ですか？

独自の評価制度があって、評価が上がれば時給も上がるシステムになっていますので、僕みたいな単純なタイプだと、どうせなら頑張ったほうが得だなんて思っちゃうんですよね。

そういうお金の面でのやりがいを感じるっていうのは当然のこととして、それ以外でもやりがいを感じるって場面はたくさんあります。

キャストの女性やお客様に喜んでいただけることが、直接評価に結びついているので、キツいとかしんどいって感覚はなくて、さっきも話しましたが、キャストさんの身になって運転していたら、自然と評価されて、気が付くと時給も上がったみたいな感じです。

いわゆる「やりがい」っていうのとは少しニュアンスが違うかもしれませんが、僕にとっては気負わず働けて、それがそのまま評価されるってことが、ここで働けて良かったって思えるやりがいなのかもしれません。

―――仕事をする上で大切にしていることは何ですか？

ズバリ、思いやりの心ですかね。別に大げさな話ではないんです。ただ、キャストさんや、お客様、あるいは同僚や上司にも、こうしたら喜んでくれるかなっていうのを実践しているだけなんですけどね。

人間だから誰だって、機嫌がいい時、悪い時ってあると思うんです。でも、どんな時でも相手の立場に立つことができているなら、円満な人間関係が築けるし、それが円滑な業務進行につながると思います。

僕らの仕事は、やっぱりキャストさんが気分よく働けていないとダメだと思うので、相手の立場に立って物事を考えるというのは大事にしていますね。

―――今後の目標を聞かせてください。

僕の場合、最初は副業のアルバイトだったこともあって、恥ずかしながら具体的な目標って特になかったんです。

夢を追いかけていきたいけどお金がなかったり、好きなことだけど仕事としては収入に結びつかないなんてことって結構ありますよね。

だから必ずしも大きな目標を立てる必要はなくて、毎日一生懸命、だけど楽しく頑張れるんだったら、それでもいいのかなって思います。

そういう意味で言うと、うちの会社は懐が広いので、仰々しい目標がなくても受け入れてもらえます（笑）。

働いていくうちに、もっと業績をアップさせて、ついでも給料も上げてもらおうとか、小さな目標は自然と生まれてくるものですから。