出勤
「下手な応対をすれば、お客様にも失礼」メンズエステ店の業務内容に迫る

―――入社のキッカケは何ですか?
僕、実は外語大を中退してるんですよ。それも4年生の時に……。
その前に休学して、1年オーストラリアに行ったんですが、これが良くなかった(笑)。
向こうは本当に自由で、働き方も縛られていないんですね。
良い悪いは置いて、例えばお昼に一旦家でビールを飲んで、「じゃあ行くか」と午後にまた出社するみたいな。
もちろん職種にも依るんでしょうけど、そういうのを目の当たりに見てしまうと、普通に大学を卒業して、当たり前にサラリーマンになるということに、抵抗を感じてしまったんです。
―――ここではどんなお仕事をされていますか?
店舗運営業務のすべてを受け持っています。
お客様の対応や予約管理、女性のシフト管理から女性面接やHPの更新作業や簡単な撮影や写真加工なんかもやってます、もちろん清掃や備品の補充や買い出し等の雑務もやってますね。
―――会社・お店の雰囲気について教えてください。
会社の雰囲気はかなり風通しの良い職場だと思います。ひとりひとりの意見やアイディアがすぐに反映されるし、上司には基本的に何でも相談しやすいですし、同僚ともみんな中がよく和気あいあいと仕事に臨んでますね・ただ締めるところはキッチリと締めるメリハリの効いてる職場だと思います。
―――やりがいを感じるのはどんな時ですか?
やっぱり女性セラピストが満足のいく額のお給料を持ち帰ってくれたときですかね。一日の目標額はひとりひとり全然違うと思いますが、出勤してくれた女性セラピストが全員目標額を達成してくれると達成感が半端なくありますね。そのために何をすべきかをみんなで考えてアイディアを出し合い実施するのも上手く行ったときもやりがいを感じますね。
―――入社してから一番印象的だった出来事について教えてください。
イメージで言うとこういう業界って仕事は見て覚えろとかの職人的な考えの世界っていうイメージがあったんですが全然違ってましたね(笑)。
入った当初は社会人1年目だったので、業務はものすごく丁寧に教えていただけました。
すぐに電話ということはないですね。まず掃除やオイルなどの備品の管理、セラピストさんをルームに案内するというところから始まって……。
最初はマニュアルを見つつ、しっかり先輩の電話応対を見ていて、という感じでした。「開業当初で余裕あるなあ」と感じたんですが、今思えば、下手な応対をすれば、お客様にも失礼ですよね。お店の評判だって落ちてしまう。だからこそ、じっくり育ててくれたんだと思います。
―――入社後、身についたスキルはありますか?
3か月ぐらいで一通りの業務は覚えられた気がします。電話のところをマスターしてしまえば、後は時間に余裕もできてくる。Webサイトの更新やちょっとした写真の加工なんかは、自分から「やりますやります」という感じでした。
つまずいたのは、セラピストさんのシフト管理のところですね。ここで初めて、社会人1年目の洗礼を受けたかなと(笑)。当欠(当日欠勤)の予防や次のシフトのお願いが、先輩のようにうまく行かなかったんです。
ただ、先輩達はこう言うんですね。「コミュニケーションしかないんじゃない?」
なので辛抱強く目標額のお話をしたり、「もしかしてちょっとうるさいかな?」というぐらいやりとりを続けている内に、自然と出勤してもらえるようになって……。
後から気づいたんですけど、結局みんな見ていてくれたんですね。電話応対で、1人ひとりのセラピストさんをお客様にアピールする様子とか、「なかなか人気出ないな」という子がいたら、オフィシャルサイトのテキストを変えたりしていたことを。
「結局近道ってないんだな」というのが、一番の学びだった気がします。
―――給料や待遇面について感じていることを教えてください。
特に不満は無いですね(笑)。
入った当初よりお給料が倍近く上がってますからね(笑)。
頑張ったら頑張った分しっかりとお給料という形で評価してもらっているので言うことは有りませんね。
今新店舗も続々出店していってるところなので、チャンスは転がってる状態だと思います。
―――今後の目標を聞かせてください。
人との接し方やマネジメントについては、未だに勉強中です。「スキルアップできているな」というのは、日々感じます。
……ただまだちょっと、お金関係のところですね。予算管理や費用対効果のところまで、自分は考えられていない気がします。「いつか独立して自分のお店を」という思いは変わらずにあるので、これからここも、しっかりと勉強してきたいです。
ある1日のスケジュール
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11:00
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11:00
店舗オープン作業
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14:00
お客様対応・予約管理
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15:00
備品買い出し
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17:00
面接
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19:00
清掃や備品の管理
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21:00
退勤